PowerPointの配色テクニック:基本のテーマカラー以外の色を作り出す方法

パワーポイント

PowerPointのデザインにおいて、「色」は非常に重要な要素です。適切な配色をすることで、スライドの視認性を高め、伝えたいメッセージをより効果的に伝えることができます。しかし、PowerPointの既存のテーマカラーだけでは、表現の幅が制限されることもあります。

そこで本記事では、基本のテーマカラー以外の色を作り出す方法や、スポイト機能を活用した配色のテクニックについて解説します。これらの方法をマスターすれば、より自由度の高いデザインが可能になり、プレゼン資料の完成度を大きく向上させることができます!

PowerPointの「テーマカラー」とは?

PowerPointには「テーマカラー」という仕組みがあり、各スライドのデザインに統一感を持たせるための色のセットが用意されています。通常、テーマカラーは以下のような構成になっています。

• アクセントカラー(6色)
プレゼン資料の強調要素(グラフ、図形、テキストの強調など)に使われる色。

• 背景・文字色(2色)
スライドの背景や基本的な文字色に使われる色。

• ハイパーリンクの色(2色)
通常のリンクと、クリック済みのリンクの色。

これらのテーマカラーは「デザイン」タブの「バリエーション」から選択可能ですが、デフォルトのテーマカラーだけでは、独自のデザインを作るには物足りないこともあります。

PowerPointファイルを開くと上図の様なテーマカラーが設定されています。図形や文字の色を変える際に上図の左側の配色を良く目にしているかと思います。これだけでは単調な配色になってしまいますが、実はこのテーマカラーを変える方法があるんです!

テーマカラーの変更

以外と知られていませんが、テーマカラーは変更することができます。やり方は下図の手順を試してみてください。

〔デザイン〕→〔配色〕からテーマカラーを変更できます。最初の初期設定されているテーマカラーは一番上の「office」になっていますが、他にもテーマカラーは設定されております。

配色を変えるだけで、スライドの見栄えがガラッと変わるので、様々なテーマカラーを試して、プレゼンの内容やスライド全体の構成を意識してテーマカラーを選んで変更してみましょう!

基本のテーマカラー以外の色を作り出す方法

PowerPointでは、テーマカラー以外の色も自由に作成できます。特に、カスタムカラーを作成することで、より洗練された配色を実現できます。

① カスタムカラーを使う
PowerPointには、RGB(赤・緑・青)やHSL(色相・彩度・輝度)を指定して、自分だけの色を作成する機能があります。

手順:

1. 色を変更したいオブジェクト(図形、テキストなど)を選択

2. 「図形の塗りつぶし」または「文字の色」をクリック

3. 「その他の色」を選択

4. 「ユーザー設定」タブを開き、RGBまたはHSLの値を調整

5. 「OK」をクリック

この方法を使えば、テーマカラーには含まれていない色を自由に作ることができます。ブランドカラーや、特定の資料に合わせた配色が必要な場合に便利です。

② スポイト機能を活用する
スポイト機能を使うと、PowerPoint内外の色を簡単に取得し、そのまま適用できます。たとえば、会社のロゴやウェブサイトの色をPowerPointに反映させたい場合に役立ちます。

スポイト機能の使い方:

1. 色を変更したいオブジェクトを選択

2. 「図形の塗りつぶし」または「文字の色」をクリック

3. 「スポイト」を選択

4. スライド上や他のウィンドウ内の色をクリックすると、その色が適用される

この機能を活用すれば、統一感のあるデザインを簡単に作ることができます。

配色の基本ルール

テーマカラー以外の色を自由に作れるようになったら、次に大切なのが「適切な配色をすること」です。無計画に色を追加すると、統一感のないスライドになり、視認性が低下してしまいます。ここでは、基本的な配色ルールを紹介します。

① 60-30-10の法則
これは、デザインのバランスを取るための配色ルールです。

• ベースカラー(60%):背景や大部分の要素に使用するメインカラー

• サブカラー(30%):視覚的な変化をつけるための補助的な色

• アクセントカラー(10%):強調したい部分(グラフ、強調テキストなど)に使う色

この法則を守ることで、視覚的にまとまりのあるスライドを作ることができます。

② 補色・類似色を意識する
色の組み合わせを考える際に役立つのが「色相環(カラーホイール)」です。

• 補色(コントラストを強調する色の組み合わせ)
 例:青とオレンジ、赤と緑

• 類似色(調和のとれた色の組み合わせ)
 例:青と青緑、赤とオレンジ

視認性を高めるなら補色を、落ち着いた印象を出したいときは類似色を活用していきましょう!

まとめ

PowerPointの配色を工夫することで、スライドの印象は大きく変わります。テーマカラーに縛られず、カスタムカラーやスポイト機能を活用することで、より自由なデザインが可能になります。

本記事で紹介したポイントを意識して、統一感のある美しいスライドを作成してみてください!

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