わかりやすいフローチャートの作り方:パワーポイントで効率よく作成するコツ

パワーポイント

プレゼン資料や業務マニュアル、プロジェクト計画など、複雑な情報を整理し、視覚的に伝えるのに役立つのが「フローチャート」です。しかし、フローチャートが見づらかったり、情報がうまく整理されていないと、かえって混乱を招くこともあります。

この記事では、フローチャートの基本とその効果、メリット・デメリットを解説しつつ、パワーポイントで「見やすくて分かりやすいフローチャート」を作るためのコツやテクニックを詳しくご紹介していきます!

フローチャートとは?

フローチャートとは、プロセスや手順を図式化したものです。

一般的には「開始」から「終了」までの流れを、四角やひし形、矢印などを使って整理します。特に、業務フローや意思決定プロセスの可視化によく用いられます。

フローチャートで用いられる基本的な図形

フローチャートでは、以下のような図形がよく使われます。

・楕円(開始・終了):プロセスの開始・終了を表す 

・長方形(処理):作業や処理内容、結果を示す 

・ひし形(判断):Yes/Noなどの判断を示す 

・矢印:次のステップへの流れを示す

上図は消費税の扱いについてフローチャートを使ってまとめたものです。

ここでは最初が「事業者が対価を得て行った取引」で、終了が「課税取引」となり、楕円を用いています。長方形で結果を示し、ひし形で「Yes/No」を判別しています。そして、次のステップへの移動として矢印を用いて表しています。

フローチャートが生み出す効果

フローチャートを活用すると、以下のような効果が得られます。

① 情報を整理しやすい

文章だけで説明すると長くなりがちな手順やプロセスを、一目で把握できる形にまとめられます。

② コミュニケーションの効率化

業務フローや手順を関係者と共有する際、視覚的に理解しやすいため、認識のズレを防ぐことができます。

③ 問題点の発見が容易

業務プロセスの流れを整理することで、無駄な工程やボトルネックを発見しやすくなります。

また、以下のようなメリットとデメリットが存在します。

メリット

• 直感的に理解しやすい
• 業務の流れを明確化できる
• チーム内での認識を統一できる
• プロセスの改善につながる

デメリット

• 作成に時間がかかる
• 詳細な情報を表現しづらい
• 複雑になりすぎると逆に分かりづらくなる

パワーポイントでフローチャートを作る方法

ここからは本記事の本題でもある、見やすいフローチャートをどのようにパワーポイントで作成するのかについて解説していきます。

やり方は大きく2つのパターンがあります。

① スマートアートを使う方法(簡単)

[手順]

1. [挿入] → [スマートアート] → [プロセス] を選択

2. 適切なレイアウト(例:基本フローチャート)を選択

3. テキストを入力し、矢印を調整

[ポイント]

• スマートアートはレイアウトが自動調整されるため、初心者でも簡単に作成できる

• ただし、カスタマイズ性が低いため、複雑なフローチャートには不向き

② 図形を使う方法(自由度が高い)

[手順]

1. [挿入] → [図形] から「長方形」「ひし形」「楕円」などを追加

2. テキストを入力

3. [図形の書式] で色や枠線を調整

4. 矢印を使って図形をつなぐ

• [挿入] → [図形] → 「線(矢印)」を使用

[ポイント]

• 自由度が高いため、カスタマイズしやすい

• スマートアートよりも細かくデザインを調整できる

• 複雑な矢印を使いたいときは「図形:フリーフォーム」を活用する

ちなみに先ほど登場した消費税の扱いについて説明したフローチャートはパワーポイントで図形を使って作成したフローチャートになります。

見やすくするためのコツとテクニック

ここからは見やすくするためのちょっとしたコツやテクニックを5つ紹介します!

① 文字を読みやすくする

• フォントは統一(例:メイリオ、游ゴシック)

• 文字サイズは12pt以上

• 重要なキーワードは太字

② 図形と矢印の配置を揃える

• 「配置」機能を活用し、図形の位置を整える

• 均等配置([図形の書式] → [配置] → [左右中央揃え])

③ 色の使い方に注意

• 同じカテゴリーの図形は同じ色にする

• 重要な部分は目立つ色(例:赤や青)を使う

• 背景はシンプルにする(白 or 薄いグレー)

④ 情報を詰め込みすぎない

• 1つのフローチャートに情報を詰め込みすぎない

• 長くなる場合はセクションごとに分ける

⑤ 視線の流れを意識する

• 左から右、または上から下の流れで配置

• 矢印の方向を統一(複雑にならないように)

まとめ

フローチャートは、プロセスを整理し、情報を視覚的に伝えるのに非常に有効なツールです。

しかし、見づらかったり、情報が詰め込みすぎていると逆効果になるため、シンプルで直感的に理解できるデザインを心がけることが重要です。

パワーポイントでフローチャートを作成する際のポイント

• スマートアート → 簡単に作りたいとき

• 図形と矢印 → 自由にカスタマイズしたいとき

• 文字・配置・色を工夫することで、見やすさを向上

パワーポイントを活用して、伝わりやすいフローチャートを作ってみましょう!

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